家庭学習のヒントサムネイル

1人1台ICT端末が普及し、学校現場ではデジタル教材の活用が進んでいます。そんな中でも、戦後から長年使われ続けている教材の一つが「さんすうぼっくす(旧名:かずのおけいこどうぐ)」です。なぜ四半世紀もわたり、今も多くの教室で使われているのでしょうか。今回は、具体物を使った学びの価値と、さんすうぼっくすが長く使われ続けている理由について考えてみます。

2019年頃に方針が決定され、推し進められたギガスクール構想。
学校で一人に一台の学習端末と、高速大容量の通信ネットワークを整備するこの構想は、本来2023年頃に完了する予定でしたが、2020年のコロナ禍により計画は前倒しとなり、2020年までには各学校に整備されました。
学習端末の導入により、小学校では今までにないアプローチで授業を展開できるようになっています。
作品や野外授業での動植物の撮影による写真を使った発表、学習者用デジタル教科書の活用、電子黒板やプロジェクターとの運用、自宅学習での活用等、教育現場は目覚ましい変化を遂げました。こうした変化の中でも、私たち誠文社はデジタル教材とアナログ教材のそれぞれの特長を活かしながら、子どもたちの学びを支えることが重要だと考えています。

デジタル教材が急速に普及した教育現場
具体物があるアナログ教材だからこそ子どもに与える実感

では一方、本記事のタイトルにもあるアナログ教材は、不要になったのか?というとそうではありません。アナログ教材には具体物があるが故のメリットがあると考えています。
それは何といっても、具体物があるからこそ、生徒にとって理解しやすくなるということ。

例えば小学校算数において、10までの数を理解する、あるいは進んで、足し算を理解する際、ブロックやおはじきでの学習は、
直接触れることができ、またその具体性を以て、具体的な式の意味、そして答えとして理解でき、結果として理解が極めてスムーズになります。条件を変えても、具体物で理解しているからこそ、応用もスムーズになるでしょう。

アナログ教材は、子ども達の「なぜそうなるのか」という疑問にズバリ応えてくれる、そのように弊社は考えています。頭の中でイメージが、実際に見て、触れて、動かしながら五感で学ぶことで、抽象的な概念をより理解しやすく、そして実感を伴った学びにつながります。

誠文社が考える さんすうぼっくすの魅力

さんすうぼっくすの魅力の一つは、子どもたちが「見て・触れて・考える」体験を通して学べることにあると考えています。数や形といった抽象的な概念も、具体物を使うことで身近なものとして捉えやすくなり、理解へとつながっていきます。


さんすうぼっくすは単に答えを導き出すための教材ではありません。今日はブロックで、今度はおはじきで試す、長さをブロックや数え棒を使って図ってみる、それを並べて比べやすさや違いみる、このような様々な活動を通して、子どもたち自身が発見する楽しさを味わうことができる教材です。

私たちは、このような体験が主体的な学びを支える大切な要素だと考えています。
さらに、子どもたち一人ひとりの考え方や学び方を引き出しやすいことも、具体物/半具体物教材の特長です。さんすうぼっくすは、子どもたちの理解を深めるだけでなく、豊かな学びの時間をつくるための「学びの道具」として活用していただけるよう開発・改良を続けています。

子どもたちの興味と学ぶ意欲を育むために

好きこそ物の上手なれと言うように、子どもは興味を持ったことに対しては積極的に一生懸命に学習します。


今の教育現場では、アナログ教材とデジタル・ICT教材のどちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの特長を活かしながら学びを支えていくことが重要です。誠文社は、子どもたちが実際に手を動かしながら学ぶ体験も、これからの教育に欠かせない価値であると考えています。 


今後の記事では、さんすうぼっくすに込められた工夫や活用方法をさらにご紹介しながら、教材の魅力だけでなく、算数の面白さや学ぶ楽しさについてもお伝えしていきます。ぜひ引き続きご覧ください。

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