「ながぐつをはいたねこ」のおはなし
あるむらの こなひきしょくにんが なくなり、いちばんしたの むすこは、ねこを いっぴき もらいました。
むすこは がっかり しましたが、このねこは、とても あたまが よくて、ながぐつを はいて あるく ふしぎなねこ でした。
ねこは むすこを しあわせに するために、いろいろ けいかくを たてました。
まず、むすこの なまえを カラバこうしゃくと よぶことに しました。
つぎに、ねこは もりへゆき うさぎや とりを つかまえて おうさまに「わたしの しゅじん カラバこうしゃく からです!」と、ぷれぜんとしました。
おうさまは おおよろこびして カラバこうしゃくの ことを たいへん きにいりました。
つぎに、ねこは カラバこうしゃくを いけで みずあび させて おうさまの ばしゃが とおる ときに「カラバこうしゃくの ふくが ぬすまれた!」と うそをつき、おうさまから りっぱな ふくを もらいました。
そして、ねこは わるい かいぶつの おしろに いって、かいぶつを ちいさな ねずみに へんしんさせて、ぱくっと たべて たいじ しました。
そうして、かいぶつの とちと おしろは カラバこうしゃくの ものになり、カラバこうしゃくは おうさまに みとめられて、ひめと けっこんし、しあわせに くらしました。